円やかになりたい

忍者、天真体道、リフレクソロジー、藁細工、畑、身体、生活にまつわること。他にも色々。

雨は描いていく
鱗模様を描いていく
僕のズボンをキャンバスにして
雨は描いていく

雨は奏でていく
パタパタとシトシトと
木々や傘を
すべてのものを楽器にして
雨は奏でていく

雨は流れていく
川のように
小さな傘を伝わって
アスファルトを伝わって
何かを洗い流すように
雨は流れていく

雨は包んでいく
ひとつひとつの雨粒が
まるで小さな魚のように群れをなして
雨は包んでいく

雨は染み込んでいく
冷たく尖った針のように
地底からわき上がる悲しみのように
雨は染み込んでいく

雨はいつも降っている
ごうごうと
シトシトと
じめじめと
サラサラと
キラキラと
雨はいつも降っている

夜が好き

夜は何もしなくていいんだ
だって夜だもの
人はあまり出歩かず
ひっそりしている
夜は静かなものだ

夜中歩くのも悪くない
よく夜の公園を歩いたものだ
何もしないで
誰とも話さないで歩いたものだ
何にもしなくていいんだ
夜は静かなものだから

騒がしい夜は夜じゃない
風がビュービュー
モノはバタバタ
人はギャアギャア
そんなものは夜じゃない
怖くてたまらないから夜じゃない

今日はずっと夜でいたい
カーテンを閉めよう
戸を閉めよう
布団を敷いて
寝間着でいよう
誰とも話さないでいいんだ
なんにもしなくていいんだ

ああ、静かな夜だ

悲しい顔で怒らないで

子どものころ
小学生のころも
中学生のころも
高校生のころもだろうか

怒るときに泣いてしまう
ぼくはそんな子どもだった
涙はこらえるのだけれど
それでも涙がこみあがってくる

大人になったいま
そんな子どもとふれあっている

怒りが抑えられなくて
チクチクと刻まれてしまった無数の傷から
溜まってしまった何かが溢れてくる
頭は回り
口も回り
本当の感情とは置き換わってしまった言葉が並ぶ
君はとても賢いから
それでも堪らずに手が出てしまう
そんなことしたくないのに

そんなに悲しい顔で怒らないでくれ
ポロポロと涙を流しながら怒らないでくれ
君は優しいやつなのに
ぼくが泣いてしまいそうだよ
涙が込み上げてくるよ
そんな辛そうにしないでくれ
ぼくは側にいるから

臆病

マンションに住んでいたころ
彼が五つかそこらのころ
彼らは同じ部屋で寝ていた

ふたつのつながったベッドには
父と母とまだ幼い妹が
その横に敷かれた布団に兄
そして彼は両親と妹の足の下
たしかにそんな風だった

彼の頭上には布団か何かが積んであった
布団と壁の間には中途半端な隙間があった
彼の足の先にある扉から光が射し込む
それはゆらゆらと揺らめき影をつくる

彼は影を恐れ横をむくも
そこにはベッド下の闇が広がっていた
目をつぶるしかなかった
カサカサとヒトの動く音が聞こえる
音を遮ろうと布団を被るしかなかった
彼はいつも怯えていた
助けを求めることはできない

あれから二十年は経ったろうか
彼はなんら変わっていない
風がガタガタと窓を叩く
ヒトがバタバタと動く音が響く
その粗暴な音は彼の身体に
チクチクと染み込んでいく

そして相も変わらず
助けを求めることはできていない

スマホするする

あ、新しく考えが浮かんだ。
なんだか面白いかもしれない。
タイトルは、『僕は家』でいこう。

スマホの画面をポチポチと叩く。

ポチポチ?
違うな。
叩く?
違うな。

スマホの画面にスルスルと指を滑らせる。

まあまあか。
スルスルってのも、違うな。
なんだろうか。
するする、にしようか。

うん、するする、のが見てくれが柔らかい。

いや、でも何か書くのに、スマホで書く、ってどうなんだ。書いてないのにさ。
あ、見返してみると、書く、なんて書いてないな。
表現の方法なんてなんでもいいのかな。
いやいや、現実に文字を書くと、その文字の形に人が表れるもんじゃないのかしら。
というか、書くって、手を動かして書かないと、書く、じゃないのかな。
んー、調べてみよう。

僕の頭のなかは、書きはじめるといつもこんな感じだ。
いつまで経っても、疑問が浮かんで脱線して本題にたどり着かなかったり、余計な考えで発信を躊躇する。

そして、明くる日には、書く意欲すら失せる。
でも、書こうとすることが、僕の考えを膨らませているならいいかもしれない。

で、結局何を書こうとしてたっけ。
そうだ、『僕は家』だ。

あー、スマホ打つのってかったるい。

ん?打つ?
打つってなんだ?
スマホは打つものなのか?

もうおわり

まろやか

自転車によく乗る。
基本的に、できるだけ近くで完結できる暮らし方がいいと思っている。
縛られるものがなければ、そんな観念もなくなるかもしれないけど。

まあ、とにかく自転車にはよく乗る。
トレックのクロスバイク。黒い。
乗りはじめて、すぐにライトを盗まれた。最近、また買った。

僕は、ふと気づくと立ち漕ぎをしていることが多い。
何かいつも時間が迫って、焦ってるんだろうか。時間なんか迫ってないのに、どこか急いてるんだろうか。
いやになる。

最近は、座ることを意識する。
どすん、と座る。
そして、漕ぐ。
無理なく、足に心地よい負荷がかかる程度。
ぐぐっと、土を踏みしめているような具合に。

なんとなく、僕の理想がある。

おじいちゃんやおばあちゃんの乗る自転車だ。
ママチャリでギアなんてないんだろう。
歩いている僕の横を通りすぎていく。
少しがに股だ。
ススススーっと、滑らかに滑るように進む。
ゆっくりと、同じ速さで。
でも、たしかに進んでる。
車輪を見つめると、グルグルグルグル。
回っているのか、回っていないのかもよく分からない。
ただ、吸い込まれるようだ。
足の回る動きは、とても緩やかだ。
なんだか柔らかで、心地よい。
見ているだけで心地よい重さが伝わってくる。
焦りなんて微塵もない。
車なんて眼中になさそうだ。
坂があれば、漕ぐのをやめて、のんびり押して歩くんだろう。

ああ、僕はあんな風にありたい。
急がず、焦らず、力まず、同じ調子で、円やかに。


はてな、次はあるだろうか。

ブログ、はじめました。

ブログ、はじめました。

この一言を書きたくてはじめたのかもしれない、全く継続する予感のないブログ。

何を書いていきたいかというと、

過去のこと。
いまのこと。
これからのこと。

つまり、何も決まっていない。
文章化することは、嫌でも考えるからいいと思う。考えることは結構好きだと思う。自分の記録用にもなるし。

ということで、よろしくお願いします。

はてな、次はあるだろうか。