2017-02-28 呪文 詩 旧くからの知人と 酒を酌み交わしているはずなのに言葉はその身体をすり抜けて 能面のような白壁に染み込んでいく お互いの言葉はただ発しているだけのようだ何か呪文のような言葉なのだけれど それがなにかは僕にはわからないトーシバがどうだ オリックスはこうだ ユニクロはどうなった セブンはこんなだ スズキさんはああするさ ナンジュウオクってなんだなんだかよくわからない呪文が ぼくの耳からどこかへとすり抜けていくなんだろうか なんだかとてもふわふわと膨張したその呪文は