いろんな農の在り方
鴨志田農園@三鷹の野菜栽培基礎講座の中で、いくつかの農園を視察に行ってきたのですが、その時で思ったことを改めて。
視察先の一つは、自然農をしていて、半自給的な暮らしをされているご夫婦。
始めたころは機械も使わず、開墾から始め、自然農で耕さずに栽培して、種取りや麹室などの管理までして、地域にも関わりその暮らし方を提示、発信、受入までしている徹底ぶり。
とても思想的な側面が強く暮らしと農がほとんど一体になっている農園。
もう一方の視察先は、有機栽培で、飲食店への卸しを主な仕事にしている農園。
栽培・販売することが楽しく、農に関わり始めて、どういう野菜を栽培していくのか、どういう人達を対象に野菜を作り売っていくのか。そのために面白いものを取り入れていくし、面白い話があれば進めていく、よりビジネス的側面の強い農園。
毛色が全く違うようにも見えて、あまり変わらないなとも思えた。
その在り方というのは互いにその時々の環境の変化に応じているもので、同じだなと思うのです。
農地がどういう場所にあるのか。
周辺にどのような人たちが住んでいるのか。
どれくらいお金が必要な生活圏なのか。
その地域の大小や特性によって変化していくだけであって、人と人との関わりと生活の必要性の中で動いている。
思想的であれ、ビジネス的であれ、常にオープンで、人に誠実で自分に誠実に努力しているだけで、もうそれだけで素晴らしいなと思う。
こういううことって農だけではなくて全てに言えると思うけれど、様々な現実のグラデーションの中で、いろんな形の在り方があると思うのです。
はい。
ということで僕も活動していることはどうであれ、もう素晴らしいはずなので、ガンバリマス。
最後は、新年の抱負のような感じとなりました。(笑)