軽くなって、重くなる。
またまた、稽古で泣いた。
反り飛びは、妥協なく身体を開いて飛んでいく。
指先まで開いて、どこもかしのも真っ直ぐ開ききって、
空に向かって、
宇宙に向かって、
飛ぶ。
そうすると、自分のどこか硬く閉ざしているところに、ビリビリっと電気のようなものが走る。
そのまま瞑想に入ると、刺激から気づいた身体はそこにある何かを、吐き出そう吐き出そうとしはじめる。
後は、任せきる。
声が通り、意識が澄んでいく。
身体に溜まったものが抜けていくと身体は「軽く」なる。
だけど、「重く」もなる。
力が抜けることで、重力に任せきることで重たくなる。
それは辛くなくて、心地よい。
そして、何より力が涌く。少しずつ少しずつ重心が落ちて深いところからの力が出るのがわかる。
身体と意識が軽くなることで沸き上がるエネルギーはとてつもないのかもしれない。
稽古は続く。
もっと軽く心地よい身体へ。